スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by だてBLOG運営事務局 at

2011年01月13日

欲望という名の電車

夜勤明けで白ワインをちびちびというか、ごくごくというか、飲みながらレンタルDVDで観ました。1本近く空けましたが、酔いも回らないような、とてつもない映画でした。
今まで僕が観てきた2000本近い映画の中で、ベスト10に入るんじゃないかと思える作品です。
AKB48画像
ブロードウェイで大ヒットしたテネシー・ウィリアムズの舞台劇を、エリア・カザンが映画化した1951年のモノクロの名作。

アメリカ南部の裕福な家庭出身の主人公ブランチを演じるのは、「風とともに去りぬ」のビビアン・リー。
可愛い女、知的な女、プライド高い女、ロマンチックな女、計算高い女、泣く女、笑う女、傷つく女、そして何かが決定的に損なわれてしまった女。
色々な女の顔を見せるビビアン・リーは、その壮絶な演技でアカデミー主演女優賞を受賞しています。


ブランチは夫を亡くし故郷を追われるようにして、妹のステラを頼ってニューオリンズにやってきます。
そこでブランチは「欲望(DESIRE)」という変わった名の電車に乗って妹夫婦のアパートを訪問します。
妹の夫スタンリーは若くたくましいハンサムだが、乱暴で怒りにまかせて大声で怒鳴ったり、食器を壁に投げて割ってしまうような男です。
ブランチとスタンリーは、初対面から会話が噛み合わず、二人はまるで敵同士のような関係になっていきます。

怒鳴り声と物に怒りをぶつけて壊すような暴力性、それでいて子どものようにステラに許しを請うスタンリーを演じるのは、二十代半ば位のマーロン・ブランドです。
暴力と優しい言葉でステラを支配しようとしているその姿は、現代でいうところのDV夫そのものです。

いつまでも家に居座るブランチにだんだんいらついていくスタンリー。
そして、ちょっとずつブランチから見えてくる影の部分。
夢見がちでお嬢様のようなブランチ。
でも、何かが取り返しのない程、損なわれているように見えるブランチ。
傷つき、酒に溺れ、そして・・・・・・

何か大きな事件が起こる訳でもないストーリーなのですが、人間の悪意とその恐ろしさを感じる、非常に深い映画です。   


Posted by sakusuke345 at 23:42洋画

2011年01月05日

波止場

1954年製作。僕が生まれる以前のモノクロ作品です。
『紳士協定』『欲望という名の電車』『エデンの東』の名匠エリア・カザン監督作品。
1955年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞、助演女優賞、撮影賞等、8部門も受賞した名作です。
AKB48画像サイト
港の物資積み下ろしのお仕事を日雇いで行っている男たち。
組合とは名ばかりで、労働者たちの賃金をピンはねしているギャングたち。
ボスのジョニーを告発しようとしている者は事ごとく亡き者とされる。
マーロン・ブランドは元ボクサーのゴロツキのテリーを演じる。
兄のチャーリー(ロッド・スタイガー)はボスの懐刀として組織のNO.2のような存在。
板野友美画像
ある日、テリーは組織から、友人を呼び出す役目を受ける。
友人は政府の公聴会の証人として真実を語ろうとしていた。
単に脅かされるのみだと思っていたテリーだが、友人はビルの屋上から突き落とされてしまう。
友人の死体にすがりつく妹(エヴァ・マリー・セイント)と無力感に囚われている父親。
虐げられた人びとと立ち上がろうとしている神父。
彼らとの関わりを通して、やがてテリーのなかに何かが芽生える・・・・・・


マーロン・ブランドの演技を伝説のように聞いていましたが、この映画を観て、それを感じる事が出来ました。
兄とのタクシーの中でのやりとり、友人の妹とのやりとり。
助演陣のすごい演技と交錯して、ともに複雑な心の内と感情をものの見事に演じています。


『ゴッド・ファーザー』や『地獄の黙示録』の演技に至る前、30歳のマーロン・ブランドが、剃刀のように研ぎ澄まされた演技を見せてくれる。

まさに演じるというスゴさを感じさせる希有な映画!   


Posted by sakusuke345 at 18:46洋画

2010年12月31日

白いリボン

一きのう、銀座でミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」を観ました。
カンヌでパルムドールを受賞した問題作です。


観客の思考を不要としているシンプルなハリウッド映画のまさに対極にある映画で、あえて描かれない映像のスペースを埋める為、観客は想像力を要求されます。
けいおんの写真
大戦前のドイツを舞台に人間の悪の起源を掘り起こす中身で、観る者を内省的にしている映画です。

内容と場所柄か観客の多くはシニアの方々でした。
山中 さわ子と真鍋 和
抑圧された悪がにじみでてくる映画でした。
のどかな風景とは裏腹な人間の持つ狂気。
躾の名のもとに子どもに鞭を振るう親の暴力。

この映画しかしハネケ監督は、あからさまな暴力は映し出さず、そのおぞましさを最大限に描いています。

監督がテレビドラマよりも暴力描写は少ないといっていますが、映像にない部分を観る者に想像させる監督の罠に陥ると、それはどのような映像よりも恐ろしい暴力描写となります。


暴力(言葉によるものを含め)は、自身の欲求を満たす為のみに存在している。
その欲求は人間の根源的なものかもしれない。
カインとアベルの物語のように。   


Posted by sakusuke345 at 04:34洋画

2010年12月27日

グラディエーター

2000年のアカデミー作品賞となったリドリー・スコット監督による作品。
西暦180年の古代ローマ帝国が舞台。
広大な帝国を更に広げるために戦争に明け暮れるローマ。
冒頭は異民族との壮絶な戦場シーン。
その圧倒的な映像の中で、将軍マキシマスの類い稀なるリーダーシップが滲み出てくる。
西野カナ着うた
マキシマスを演じるラッセル・クロウはアカデミー主演男優賞を受賞。
男達がマキシマスに引き込まれていく姿が当然のように見えるその演技は感服です。
木村カエラ 画像
リチャード・ハリス演じる皇帝から、次期皇帝となることを要請されるマキシマス。
それを知った皇帝の息子コモデゥス(ホアキン・フェニックス)は・・・・・・

将軍の職を追放されただけでなく、恐ろしい仕打ちを受けたマキシマスは、運命に翻弄され、グラディエーター(剣闘士)となる。

映像の美しさに目を奪われ、ド迫力の戦いのシーンに息を飲む。
ハンス・ジマーの音楽も素晴らしかった。

マキシマスを中心とした人びとの思いに胸が熱くなる映画でした。
そして、その対極にいるコモデゥス。
自らの欲望しか見えず、実現できない欲望に煩悶する姿は、現代の同様な人びとの病理を描いたかのようでした。  


Posted by sakusuke345 at 00:46洋画

2010年12月22日

シカゴ

2002年のアカデミー賞で作品賞等6部門受賞したロブ・マーシャル監督作。
舞台は1920年代のシカゴ。
華やかなキャバレーの主役は、セクシーに歌って踊るヴェルマ。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズはこの役でアカデミー助演女優賞を受賞。
そのヴェルマはステージに昇る前に、手を血で染めていた。

そのステージを羨ましそうに見つめるのがレニー・ゼルウィガーが演じるロキシー。
ステージを夢見ているロキシーもまた、プロデューサーを案内すると嘘をついていた愛人を衝動的に撃ち殺してしまう。
フランクミュラー トノーカーベックス
この二人に、スゴ腕弁護士ビリー(リチャード・ギア)がからみ、舞台は監獄から法廷へと・・・・・・

監獄から法廷シーンに至るまでもが、歌って踊るエンターテイメント。
冒頭からラストまで、ノンストップのステージ。
このようなショーは観た事がない!
まさに大人の為の極上のエンターテイメント。
ビールを飲んだ後、アーリータイムスのロックを飲みながらの至福の映像経験でした。

それにしてもパンツになって踊ってもカッコイイのは、やっぱリチャード・ギアだから?   


Posted by sakusuke345 at 00:58洋画

2010年12月19日

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

『マグノリア』のポール・トーマス・アンダーソン監督作。
オスカー俳優ダニエル・デイ=ルイスは、この映画でも主演男優賞を受賞。
圧倒的な映像美と骨太の物語。
イメージ的なシーンの絵の数々に、前半はとくに圧倒されて時間が経つのも忘れるよう。
後半、ちょっと観ている側のテンポを狂わせれますが、まるでそれは狂い始めた男の人生のようでもある。
そして時に、人間と人生の複雑さを描くかのように鳴り響く、不協和音を交えたすごい音楽!
(音楽のジョニー・グリーンウッドは『ノルウェイの森』にもクレジットあり!)

石油採掘によって金とアイデンティティを得た男の半生を描いた映画。
金の採掘から、やがて石油採掘へと時代は変化していった20世紀初頭。
貧しい土地所有者たちとの交渉の上、土地を取得し石油の試掘を繰り返す。
交渉の席には幼い息子が常に同席している。
紳士的に人びとの欲望を刺激し、ときに粗野な態度で人びとを圧倒する。
しかし息子には溢れるばかりの愛情を与えているように見えるのだが・・・・・・

ダニエル・デイ=ルイスが愛情に溢れ、強欲で不信心な複雑な男を、たしかにオスカー受賞は必然という演技で体現している。
強欲ではあるが、終わりがけのシーンを除き、物語の大半で金を浪費したり、貯めこんでいる姿すら描かれていない。
ただ石油を掘る事だけが自らの価値であるかのように働く男。
油の匂いと男の体臭がいまそこに存在するかのようなリアリティ。
ダイエットサプリ
大人の女の人が主要人物としてまったく描かれておらず、女性不在の映画です。
女性の不在が、男の喪われた愛の存在を感じされるような映画でした。   


Posted by sakusuke345 at 09:43洋画

2010年11月30日

最高の人生の見つけ方

余命わずかと知った男2人が、今まで出来なかった事・死ぬまでにしたい
できことを成し遂げていくヒューマン・ドラマ。

テレビでやると知って楽しみにしてました

すごい人気ですよね、この映画。TSUTAYAでロングセラーになってましたよ。
エベラール
対照的な性格の2人のやりとりが観てて飽きないですし。
大金持ちでワガママ(?)なジャック・ニコルソンがおもしろすぎです!  


Posted by sakusuke345 at 03:27洋画

2010年11月28日

マンデラの名もなき看守

アパルトヘイト時代の南アフリカ。 反政府運動の指導者ネルソン・マンデラの収容されている刑務所へ赴任を命じられたジェームズ。

コーサ語がわかるので、黒人たちの会話をスパイさせたり、
手紙の内容をチェックさせるためのものだった。
マンデラの担当になることでジェームズに変化が・・って話です。
  
ヒラリー・スワンクの「レッド・ダスト」、クリント・イーストウッドの「インビクタス」
と立て続けにネルソン・マンデラの映画を観ました。

 特に意見は言えませんが・・かなり考えさせられました。
なぜなら学生時代にたいして学んでいなかったので、
  「アパルトヘイト」「マンデラ」のキーワードを知ったのは最近観た映画なんです。
それでネットで調べました。
折りたたみデスク
  1991年撤廃、1994年に全人種による選挙でマンデラさんが大統領になり新政権ってビックリするほど最近なんで驚きました。 
映画を観て学ぶことができて良かったです。  


Posted by sakusuke345 at 01:35

2010年11月26日

ムーンライトマイル

強盗に殺された女性の元婚約者と女性の両親との話です。
女性が殺されてしまう前に別れていたことを彼女の両親に
言うずにいる青年。
そんな中、青年には新しい恋が芽生えてしまって・・・
  
ん~・・・ はっきり言って何が感動なのかあまり分からずでした。
  
なんで彼女の両親と一緒に暮らしてんだ?そこらへんよく分からず・・
あまり、よく見てなかっただけですが。
  
人それぞれ悲しみ方はありますが・・どうしてもこの家族自体が好きになれなかったです。
なにかと皮肉なママ・・
いつまでも言わない主人公・・・
なんかなぁ~ 「打ち明けられない」てのはしょうがないですが、
新しい相手とエッチまでしちゃうのはダメでしょ けじめはつけようよ
仕事に打ち込みすぎるパパだけは好きでした。
あらすじを見たときはいいかも(感動しそう)って思ったのに・・

ジェイク・ギレンホールは好きなんです。
フランクミュラー通販  


Posted by sakusuke345 at 18:56

2010年11月06日

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

天才数学者の父ロバートを亡くしたキャサリン。
彼女もまた数学者で気がふれてしまった父の看病を1人でしていた。
父を亡くした事で深い喪失感の中、ロバートの教え子であったハルが
ロバートの残したノートを見る為に家に通うようになる。
そしてロバートの書斎の引出しの中から見つけたノートには今まで解明
されてなかった数学の定理が書かれていたが・・ 

すばらしい良かった。正直眠くなるのを覚悟してたんですが話のラストがそれほど読めないし、
どんどん過去がはっきりとなっていくのでちょっとドキドキしながら見ました。
このジェイク・ギレンホールはいい優しい雰囲気がピッタリです
浮気調査のススメ  


Posted by sakusuke345 at 05:55洋画